Recruiters BLOG

2022.04.06

DXの前にすべき事は人事の刷新

日本のDXは、心もとない状況である。デジタル技術の活用ばかりに注目し、如何に「今までやってきた事の底上げ」を図るか、の議論となり、堂々巡りになりがちである。主語はデジタルではなく、トランスフォーメーションであると信じて疑わない。そのために必要のなことは、新しい血である。異文化経験、異業種経験を有し、チャレンジを厭わない人材を常に補給しない限り、先には、進まない。
日本の多くの経営者、管理者は、頭ではわかっているようだが、いざ、採用の段階になると躊躇するケースが圧倒的に多い。ITを理解し、英語ができて海外の文化や ビジネスの経験があって、チャレンジを厭わす、低賃金に甘んじ、日本の会社文化にすんなり馴染む、そんな要件となる。これでは、人材を集積できるわけはない。英語もできない、海外で苦闘したこともないグローバルビジネスの経験もない、賃金の上がらない会社に居座るチャレンジできない、IT音痴のおじさん、おばさんたちが人事を仕切っているようでは、日本の未来はない。ただでさえ、公務員になりたい若者が非常に多いお国柄である。
日本の経営者は、この事実を真摯に受け止め、まずは、ご自身と人事部門からトランスフォーメンションに着手すべきである。トランスフォーメーション前にやすべきことは、トレードオフを(二律背反)理解できない管理者をトレードに出す(放出)必要がある。