2023年省エネ報告

昨年後半あたりから、求人、求職の問い合わせは増加しているが、併せて国内外からの協業の申し込みが急増している。直感的には、人材市場が盛り上がりを見せる一方、ミスマッチが増加しエージェント各社の対応が独占から協業に変化しつつあるように見えている。ということで、ブログの更新が遅れ気味である。こういう時の連休はオアシスのようなものでありがたい。

今回は昨年の省エネの取り組みに関する総括がテーマ。ファクターは、太陽光発電、BEV、V2Hによる省エネ効果。以下が各機器のスペック。

太陽光発電  旧サンヨー製  4.14kw 2011年導入 (買取は当初F10年固定42円2021年期限、現在は13.8円)

BEV              日産リーフe+   62kw  2017年購入(ZESP3)

V2H      ニチコン製     2022年導入

そもそもは、東日本大震災をきっかけにエネルギー危機を感じて自家発電を思い立ったわけであるが、その後は環境問題や新しいテクノロジーへの興味関心も加わって今に至っている。ファーストペンギンといえば聞こえがよいが、周りからは変わり者、散財と映っているだろう。当の本人は、エネルギー危機へ保険的投資、好奇心を満たすための健康投資、最新テクノロジーに触れるための自己啓発投資、と考えている。2011年当時の太陽光発電に関して言えばパネル価格も高価であったが、それを補える十分な助成金、大盤振る舞いとも言える高価買電(FIT)が提供されていた。償却年数は、設備業者提案8年償却に対して実績は7年弱。理由は標準的な立地より日照効率が良好だった。相見積もり含めて設備業者の提案が誠実だった。こんな振り返りになる。

BEVは、ガソリン車からの買い替えであったがかなり衝動買いに近かった。在庫車(新古車ではない)の破格での販売。下取り車の値引き等、なりふり構わないような提案、加えて多額の助成金も給付されるので、魅力的に感じたわけである。BEVに対する評価には今とは比較にならないほど疑問符がついていたし、販売対象も限られていたことも事実。なので、ターゲットにされたのかもしれない。他にガソリン車を保有する、一戸建てで自宅充電可能、かつ近隣に急速充電も存在するとなると、対象世帯はそれほど多くない。今後充電設備やその提供サービスといったインフラがどうなるのか半信半疑であったが、ノーエミッション、軽やかで静かなドライブフィーリング、おもちゃ箱のような運転席周り、急速充電し放題プラン等が魅力で購入した経緯にある。遠出の際には充電がまどろっこしい、ルート選定に神経を使う、リセールが芳しくないといったデメリットあるが、満足度は高い。なぜなら、蓄電池としても活躍中で今後も重宝しそうであるからである。移動するためだけの用途ではない。蓄電池にコンピュータを搭載しタイヤを履かせたユニットと考えている。

最後に設置したのはV2H。そのうち大地震による停電危機も来そうだし、そうでなくても昨今の気候温暖化やエネルギー供給問題による電力価格は避けて通れないだろう、という見通しからの決断であった。これも助成金を利用しての購入であったが、幸いに家や電気系統に手を入れることもなくリーズナブルな投資となった。

前段が長くなったが、本題に行く前に一言。購入、設置以降の費用がかかっていないことを付け加えておきたい。この3設備とも今まで全く故障がなかったのだ。個体にあたった幸運もあるかもしれないが、各社が社運をかけて世界に先駆けて開発、販売を進めた信念の結果のように思える。

2021年  vs 2023年



V2H導入後、自給率100%(2023年度は151%)達成し、今のところは維持できている。今後も自給率100%維持は確実であるが、現状自宅以外で充電し自宅に給電しているケースもあり、今後充電サービスメニューの改訂が不可避であることから、投資効果は減少する見通である。次回は、過去データも拾って、「全てなし」「太陽光のみ」「太陽光+BEV「太陽光+BEV+V2H」の比較、考察を行いたい。