大惨事な新年

新年早々大惨事が続いている。日本で元日の大地震、翌日の航空機事故。海外でもイランの爆発。戦争や紛争も相変わらず。給料は大して上がらないのに株は爆上げ。どうなっているのか?この先どうなるのか?陰鬱で不可思議な幕開けである。

地震の救援対応、航空機事故の原因究明や対策に関しては、色々な人からさまざまな意見が出ているが、多くはその対症療法的な視点である。地震の救援初期対応に関しては、自衛隊の投入が遅い足りないという論点での議論が多いが、早い遅い、多い少ない以前に、情報収集や実態把握が不十分であったことに触れられることは少ない。情報が後出しジャンケンなのか、情報収集の混乱なのか、、、真偽は不明だが、そもそもの情報収集システムが未整備、不十分であったことは否定できない。能登半島は風光明媚で食事も美味しい素晴らしい所。何度か車で旅したことがあるが、特に奥能登は実に遠く深い。なので、危機管理としては、陸路ではなく、空路での情報収集、空路や海路での初期対応を重視しなかったのだろうか?言及すらそれほどないことが、不思議で仕方ない。このような複雑な地形の場所こそ、空路で俯瞰しロジスティックを検討しないと人命救助はおぼつかない。私は災害対策の素人かもしれないが、日本のリーダーたちだってこの地域に関しては無知である。現場を熟知した者の意見を大事にすれば少しは違った結果になったと思う。また、インフラに関しては道がやられたことが致命的。日本全体で振り返れば、都会への資源集中の被害地域と言える。

次は加害者が被害者になる予感がする。具体的に言えば、東京で大地震が発生すれば日本はほぼ壊滅するだろう。放射状とするデザインの弱点が露呈するはずである。皇居を中心に官庁や企業がそれを取り囲み放射状になった都市デザインは、有事には逃げ道を失うことになる。悲劇を倍加する要因となる。なぜなら、鉄道も含めた道が糞詰まるからである。近年はそのバクに気づき、環状線といったバイパスを強化しているが、手遅れである。川が海に注ぐように、人や物は中心地に向かうのが自然の摂理。JR東京駅、羽田空港がハブとなっている1:n。空路や迂回道路、迂回鉄道も含めたn:nにしないと大変なことになる。過去にその恐ろしさに気づいた賢者が遷都や郡州制を提唱したが、戦後の発展には最も効率的だった一局集中の修正は叶わなかった。