我が家の省エネ

先日、我が家においてもV2Hを設置が完了した。11年前の太陽光発電、3年前の電気自動車購入に続いての設置になる。新し物好きで、かつ自然派と自負していることもあって、この手の投資を重ねている。その他にも、断熱サッシ、電動コンポストも含めて、国や自治体からの助成金給付のタイミングを見ながらの設置である。投資効率について正確に把握したことはないが、太陽光は9年償却見込みが7年で成功の部類。電気自動車とV2Hについては今のところ不明。投資というよりは経験、道楽という動機が大きいので、それほど金銭的な効率は気にしていない。とはいえ、金をドブに捨てるようにならないし、仮に元が取れないとしても、将来を考え新しいテクノロジーの知見を得られることは貴重である。また、化石エネルギー消費削減への寄与、電気自動車で得られる排ガスや騒音への貢献等々、目立たないけど地道に地球や社会に貢献していることは人として誇らしく思えることも大きなメリットである。
それにしても、再生可能エネルギーや電気自動車に対してはネガティブな意見が多い。近視眼的な投資効果への批判は理解の範囲であるが、太陽光パネルの廃棄問題、中国製不安懸念、電気自動車充電インフラ問題を論点にすることには違和感がある。太陽光パネルの廃棄より、原子炉の廃炉問題の方がよほど厄介。中国製不安懸念は時代遅れで、メイドインジャパン品質にこだわるなら日本で工場を設置し生産すれば経済対策にもなる。電気自動車充電インフラ問題は、リニア新幹線や大深度トンネルよりはるかに短期間で容易に安価に解決できる。経済効果も早期に顕在化するので、投資リスク予測の確実性も高い。
それでもなお批判の大合唱となっているのは、テクノロジーの問題ではなく、ガソリン自動車といったレガシー産業、重電に代表される国策産業、土木や建築の利権産業への配慮、言い換えて既存権益を保守したい連中の仕業に違いない。
失われた30年の教訓は全く生かされていないことは、日本市民として情けない限りである。