日本シリーズ

今年の日本シリーズも面白い。日本シリーズという名称はゴルフにもあるが、やはりなんと言っても野球。子供の頃に夢中になった時期もあったが、近年はあまり関心がなかった。サッカーやラグビー、バスケットボール、ゴルフ等々、他にも観ていて楽しいスポーツも身近になったこともあって、野球の冗長さに退屈さ感じたことが最大の理由かもしれない。また、メジャーリーグも見てしまうと、かなり迫力の点で残念だという印象である。多くの人も同じような印象を持っているのではないだろうか。
しかし、ヤクルトxオリックスの日本シリーズは面白い。なぜそう感じるのか?フィジカルだけではない、ゲームの面白さを感じることが第一の理由。昨日のゲームは、詰将棋のような展開。監督やコーチが指し手、選手は駒、と言っては失礼だが、頭脳ゲームとしても満喫できた。第2の理由は、両監督の采配がフェアに感じることである。相手に対してももちろんだが、選手に対してもリスペクトしているように感じた。両チームの躍進は、人材育成、人材登用、そして、無理させないといった人事管理にあるというデータがあるが、まさにその通り。選手のふてくされた仕草をほとんど見かけないのは、この信頼関係、相互リスペクトのなせる技なのだろう。
調べてみれば、両監督とも、スター選手から移籍を経験し、海外挑戦や派遣、2軍監督といった、実に多彩な経験をしている。バランスの取れた采配のベースとなったことに誰も異論は挟むまい。