鎖国

いよいよ開国されるらしいとの報道が流れてきた。最も厳しい鎖国体制のことに比べて多少緩和されたといっても、入国者の人数制限2万人、72時間前のPCR検査による陰性証明は実に厳しい入国規制である。
私自身もロンドン滞在中の6月下旬に感染し、帰国は当初予定から2週間遅れとなった。行動制限もその意識もない現地の状況からは、感染しない方がおかしいとも感じるほどである。幸い大事には至らず後遺症もないが、私や家族以外の多くの方が振り回されたことは記憶に留めたいい。ロンドンの医療機関やPCRセンター、在英国日本大使館領事部、航空会社(カタール航空)、成田検疫、保険会社(東京海上日動)には、大変お世話になり、感謝感謝。ビジネスとは言え、親身な対応には頭が下がる。一方で、厚労省には大きな苛立ち、落胆を感じた。現行の規制は時勢に合わなくなっていることに加え、管理官庁視点ばかりで感染者サポートには不適当なアプリ、照会をたらい回しにする本省の対応、とにかくひどかった。同様に感じている方も多いに違いない。
厚労省の件はこれ位でやめましょう。ところで、一点不思議に感じることがある。G7の枠の中で緊密に連携しているといいながら、他同盟国の開国ぶりとは全く違っているということである。最終的には安全保障にも通じることなのに、この非同期性な何なんだろうか?
他国と適切にコミュニュケーションを取った結果なのか? イシュにならなかったのか? そもそも蚊帳の外だったのか? ぜひ、共有してほしい。日本パッシングなのか、日本バッシングになるのか、興味がある。怖いのは、批判ではなく、無視されることである。