Recruiters BLOG

2020.12.20report

インテグリティの重要さについては

海外に暮らしてみて、外国企業に勤めてみて感じることは、インテグリティが人物評価の最重要のものと認識されていることである。
インテグリティにぴったりの日本語はない。誠実さと訳されるが、人柄だけの話ではない。高潔さも要素の中ではあるがしっくりこない。
ロイヤリティと勘違いしている向きもあるが、似て非なるものである。
インテグリティを僕なりに解釈すると、自分自身へのエンゲージメントと他人や組織へのコミットメントの整合性である。
その整合性がない限り、裏表のある人間と判定され、継続的なビジネスの成功に疑念が生じる。
実は、このインテグリティは、マネージャークラス以上に求められる最も重要な資質の一つでもある。なぜなら、ロイヤリティには啓発や教育で補える部分が多いが、インテグリティは人生の中で蓄積されるものであり、簡単に身につくものではない。
そして、インテグリティの高い人間は間違いを起こしにくい、とことんまで頑張れるし、出来ないことは出来ないと言える潔さも兼ね備えている。
インテグリティは、それを支えるセルフモチベーションと共に、グローバルの重要な採用基準となっていることは、メイクセンスである。残念ながら、日本ではまだまだ。ロイヤリティとインテグリティの区別もつかないようなおっさんたちが採用を牛耳ってるのだから、優秀な人材は集まりにくい。
このままでは、インテグリティが高く自主的に自分自身を磨ける人材を集結させ、存分にその能力を発揮できる環境を整えている企業、例えばシリコンバレーやシアトルの企業に太刀打ちできるはずがない。

日本企業がこれから生き抜くには、既存の概念を打ち破りさまざまなタレントを集積させるしかない。
ダイバーシティは社会派が好んで使う言葉だが、実はこれからのビジネス、企業経営に不可欠な戦略でもある。
ダイバーシティ経営の基本中の基本は、インテグリティの確かな人材を集めることに外ならない。